相羽 鴻陽 作 「烏泥内均釉外縁切足楕円水盤」
販売価格: 110,000円(税込)
宅急便サイズ: 110cm
明治・大正・昭和にわたって盆栽界をリードしたと言われる3大園の一つの「香樹園」が特別に作らせた水盤です。
香樹園の初代「鈴木孫八」は水戸徳川の上屋敷後楽園庭園(現在の小石川後楽園)の花卉(かき・花の咲く草、観賞用に栽培する植物)を担当し、徳川慶喜にも可愛がられた。明治6年、津藩主藤堂家のすすめで本所横綱町(現在の墨田区)に藤堂家の下屋敷の一部を借り面積600坪で「花屋敷」を開設した。後に「香樹園」と改名する。盆栽通の伏見宮殿下もお忍びでやってきたり、伊藤博文や奥欄田らの煎茶と盆栽家も来遊し、そうそうたるメンバーであった。
その香樹園が相羽鴻陽に中国古渡水盤である「内均釉水盤」を写させた物ですが、只単に写した物ではなく、随所に拘り”オリジナル”の水盤になっています。
昭和40年代の頃に作られ鴻陽の初期頃の作品になると言われています。当時、数十枚程作られたようですが現在では見かける事は殆どありません。
園主日記(ブログ)にも掲載しています。
商品詳細
サイズ | 間口 55cm × 奥行 33.7cm × 高さ 3.5cm |
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発送方法 | 宅急便 |
他の写真
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豊富な経験と目筋の良い香樹園の意思を相羽鴻陽が再現した出来の良い水盤です。
大きさ的にも使いやすく、飾り映えします。
奥行がありすぎると水石が引き立たず、間口と奥行きのバランスが絶妙です
形が楕円なので印象的に優しく、色々な形の水石にも合せやすいです。
鴻陽の腕前がひかる出来映えです。
高さ的にも、薄くもなく、深くもなく抜群です。
造形的にも外縁になっていて、
3.5cmと言う高さながらにも印象強く飾る水石にも引けをとりません。
均釉の中でも”月明かりの白”に例えられる「月白釉」で洒落ています。
一見すると単色に見えますが、
よく見ると濃淡があり呂均釉を思わせるほどの深見がある素晴らしい釉薬です。
裏側の仕事も良く、細部まで丁寧な仕事をしています。
染みの様に見える四角い後は、
焼成する際に歪みや台との接触を避ける為に使用する”さな”の跡で当時の面影です。
古渡水盤の写しですが、
この水盤の様に”烏泥”を使用した物は無く、只単に写したのではありません。
尚且つ”梨皮”になっていて土にも表情があり面白いです。
菱形に「香」が注文主の「香樹園」で、四角落款が「鴻陽造印」で二つ落款になっています。
土肌も滑らかで、温か味があり、内均釉との対比が面白いです。
見本にしたと思われる古渡水盤です。
只単に古渡水盤を写したように見えますが、随所に拘り”オリジナル”の水盤になっています。
販売価格: 110,000円(税込)
宅急便サイズ: 110cm