瀬田川石・梨地（山形）

瀬田川石らしい大らかな山形で、しっとりとした時代が乗っており品格があります。
※卓は含みません。




単調な山形とは違い、山形の優しさを兼ね具えながらも動きがあり風情があります。




正面左拡大。
瀬田川石特有の梨地が綺麗に出ており、
梨地の石肌のみならず天然石で形良く全体に出ている物は貴重です。




左側面。
側面から見ても梨地が綺麗に出ています。
形良くなだらかな奥行きも適度にあり風格があります。




裏側。
裏側から見た姿も良く、裏と表とでは雰囲気が”がらり”と変わって裏表関係なく飾れます。
裏側から見るとより一層瀬田川石らしい雰囲気で、
綺麗に出た梨地に石質の流れが川の流れに沿った様な感じが雄大です。




瀬田川石特有の石肌の一つで、
”虎石”（一般的に茶褐色の石質とが互層をなしていることを虎柄に例えた呼び名）の
雰囲気も伺えます。




正面右拡大。
虎石の中でも稀に白い石質の物もあり”白虎”と呼ばれ珍重されますが、
そんな白虎の雰囲気も伺えます。




右側面。
何処から見ても一面に”梨地”が出ていますが、
”白虎”の雰囲気と相まって見所が随所にあります。




上から。
上から見ても、前後になだらかな動きがあり構えが良いです。




天然石にも拘らず、台座が無くても据え置き姿が良いです。




底。
底も綺麗で、虎石の雰囲気がより一層伺えます。




水石を最大限に生かす台座ですが、水石と台座の座りも見事です




水石を据え置くと見えない部分になる所の作りも綺麗で、ノミの跡も模様のようで見事です。




台座の見込み同様、裏側も手を抜くことなく綺麗です。




水石と台座の据え置きを一体化させるべく、
水石に添わせるように曲線が付けられております。
高くも無く低くも無く、絶妙な足がより一層品格を高めます。




瀬田川石は比較的大きい物が多く、
この水石の様にバランスの良い形の大きさは少ないです。






形良くバランスのとれた大きさにも拘らず、
瀬田川石特有の見所でもある”梨地”が全体的に出ており、
尚且つ”虎石””白虎”の雰囲気が伺え、
裏表関係なく飾れる大らかな山形石は珍しいです。
※卓は含まれませ。